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週3日休むという働き方

私が子どもの頃、土曜日は「半ドン」といって午前中は授業を受けていました。

企業でも週休1日だったものが、現在では週休2日が当たり前になってきました。

労働基準法では法定労働時間(労働時間の上限)は1週40時間(一部44時間)、1日8時間としています。

この時間数は週休2日を前提としております。

厚生労働省による「労働時間制度の変遷」を見ると、法定労働時間は次のようになっています。

法定労働時間
昭和22年 週48時間制
昭和63年 週46時間制(週40時間を目標化、猶予措置:週48時間制)
平成3年 週44時間制(猶予措置:週46時間制、特例措置:週48時間制)
平成6年 週40時間制(猶予措置:週44時間制、特例措置:週46時間制)
平成9年 週40時間制全面実施(特例措置:週46時間制)
平成13年 週40時間制(特例措置:週44時間制)

週40時間制に完全実施したのが今から20年前です。

企業の多くは、週に2日の休みと国民の祝日も休みにしています。

祝日は年に16日あります。

52周×2日+16日=120日のお休みがあります。

このような働き方から週に3日休む制度を導入する企業が増えているようです。

1月19日の日本経済新聞は、次のように報道しています。

厚生労働省の調査によると、週3日以上の休みを設けている企業の比率は2015年に8%となり、10年前に比べて3倍に増えた。政府は働き方改革の議論を進めており週休3日制も働き方の多様化を後押ししそうだ。

大手では日本KFCが16年度から週に3日休める「時間限定社員」制度を導入した。勤務を週20時間に減らし、希望する日に休める。18日時点で20人が同制度で勤務している。育児休業から復帰した女性も利用しており、同社は「社員の離職防止につながる」とみる。

ファストリもカジュアル衣料品店「ユニクロ」で週休3日を選べる制度を導入済み。ヤフーは数年内の実現を目指す。

週休3日制は地方にも広がっている。九州を地盤とする介護施設運営会社、ウチヤマホールディングスは16年度中に全81施設の約2000人に広げる。勤務体系を「1日8時間・週5日」から「1日10時間・週4日」とし、勤務時間は週40時間で変えない。

介護職場は仕事がきついというイメージから、人手不足が顕著で、従業員の待遇改善が課題。従業員の労働時間を変えずに週休3日も選べるようにして「就業希望者の増加や人材の定着につなげる」(同社)考えだ。

精米機メーカーのサタケ(広島県東広島市)は17年夏、本社と関連会社2社の全社員約1200人を対象に導入する。18年から本格的に移行する計画で、週の労働時間を現行比2割減の32時間にして週休3日の実現を目指す。不要な会議や資料作成をやめるといった効率化で勤務時間を短縮する。同社は海外12カ国に営業拠点を持つ。休日に語学教室に通うなど自己啓発にも生かしてもらう。

最近は「働き方改革」という言葉をよくききますが、働き方の多様化が進みそうです。

 

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