堀内都喜子さんの著書「フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか」を読みました。
今年1月に出たばかりの新書です。
日本でも働き方改革など労働時間数を短くすること、年次有給休暇の取得日数を増やすことなどに関心が高まっています。
日本では働く時間は長くなるけれど、皆それなりの生活が出来ていると感じている人は多いと思います。
働く時間が短ければ、収入もそれなりだし、生活も厳しいのではないかと勝手に想像しています。
しかし、この書籍では、有給休暇は1ヶ月とり、残業もほぼ行わず、1人あたりGDPが日本の1.25倍あることを紹介しています。
日本人からすれば何で?と思うでしょう。
根本には、働くことへの考え方の相違があると思います。
仕事も一生懸命やるけれども、仕事以外の時間も同じように大切にする文化です。
日本の場合、社会人になれば、プライベートな予定より仕事を優先することが求められます。そして、家庭より仕事を優先することになります。
長い期間会社を休むことも考えられません。
日本の会社で2週間連続休暇を取ったことある人はどれ位いるのでしょう?
日々無意識のうちに精神的な疲れは蓄積されているものです。
それをヨーロッパではバカンスなど長期休暇で回復するようにしています。
職場のメンバーが皆同じように休むため、誰もが迷惑を掛けるのが分かっていても「お互いさま」という考えになるのでしょう。
夜の付き合いをほとんどしないフィンランドでも、メンバー間の関係性を良くするための取組みは行われています。
そのひとつに「サウナ」があります。
最近日本でもサウナブームですが、裸の付き合いは関係性も良くするようです。
これからの日本の働き方について参考になる書籍でした。
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