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『得意・不得意を知る』

職場のメンバーには様々な背景、バックグラウンドがあります。それによって、価値観が形成されています。似通った価値観はあるでしょうが、基本的に他人とは異なるものです。
分かりやすいものでは、年齢や育った地域があります。20歳と60歳の人であれば、育った背景が異なるは当然です。
チームでは異なる価値観を認めることが重要です。ただ、その前提として相手の価値観を知らなければなりません。

どのようにして知るのか?

「話をする」です。

それでは、「話をする」時間をどれ位取っているでしょうか?

ギリギリの人数で回す職場が多いためか最近はゆっくり話をする余裕が無くなりつつあります。
まず「話す機会をつくること」を意識してみてはどうでしょうか。
ランチを一緒にする、皆で一斉に休憩する、懇親会を開催する、サークル活動をする、などがあります。
これは、一部の人間だけが行うのでは十分でなく、チーム全員が行う必要があります。働き方が多様化しているため、ひとつの機会・場だけでは上手くいきません。
様々な取り組みの試行錯誤になると思います。

そして、話す内容は何でもいいと思います。業務に関連すること、プライベートに関することなど。
ただ、業務に関することで言えば、「得意な仕事」「苦手な仕事」は知っておくべきだと思います。
どんなに優れた人でも得意・不得意があります。チームというのは、得意なことでチームに貢献し、苦手なことはメンバーに助けてもうらことで成り立つものです。
それぞれの苦手を補完し合うのがいいチームです。

そうなるために、メンバーの得意・不得意を知っておく必要があるわけです。
ラグビーワールドカップを見ていても、そのようなチーム構成になっています。
身体の大きい人はフォワードに、足の速い身軽な人はバックスです。各自の特性に合ったポジションでチームに貢献しています。身体の大きい人は、速く走れるように努力するよい、スクラムで相手に負けないように努力すべきなのでしょう。

日本の教育のせいか、つい弱点を克服しようと考えがちです。弱点を克服するための努力は必要ですが、優先度を考え時間配分する必要があります。

完璧なヒトはいません(何をやらしても凄いなあ、という人は確かにいますが・・・)。得意・不得意を理解し、それを補完し合うチームになれば、働きやすい職場になるでしょう。

成果を挙げる人、ハイパフォーマーと言われる人は、ほぼ自分の得意分野でチカラを発揮しているものです。

イチローは野球という得意分野で且つ人一倍の努力をしたから一流選手になったのです。サッカー選手だったらどうなったか分かりません。

得意・不得意を知り、補完し合うチームになれば、メンバーをリスペクトし、他に迷惑を掛けることがあっても「お互いさま」という文化の醸成も期待できます。

組織開発report_20191009「得意・不得意を知る」

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