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『男性育休 小さな職場でも』

 今後の労務管理で注目されるのが男性の育児休業です。
 女性の育児休業取得率は80%を超えています。これに比較して男性の取得率は10%にも達していません。取得しているとしても、大企業の男性社員が多く、日数が少ないのが多いでしょう。男性で何か月も取得している例は、大企業でも少ないと思います。
 
 育児休業に限ったことではありませんが、「休む」ことで他に迷惑を掛ける、と考える人がいます。
 確かに休むことで労働力が減るわけですから、同僚に負荷が掛かるのは当然と言えます。
 このようなとき、周りの同僚がどのように考えるかが問題になります。

 「困るなあ」「迷惑だなあ」と思うのか、「お互いさま」と思うのか?

 ヨーロッパの年次有給休暇のように、皆が交替で1ヶ月休むなら「お互いさま」となるでしょう。しかし、日本の場合、ある一部の人だけが休むことが多く、職場内で不満が生じます。

 職場は休むこと以外でも他に迷惑することがあります。
 そもそもヒトは完璧ではなく、得意なこと、不得意(苦手)なことがあるものです。
 得意なことで組織に貢献し、不得意(苦手)なことでは同僚に助けてもらっているものです。

 何事もお互いさまであり、助け合う文化を形成している組織にしたいものです。

 そして、欠員が出ても業務を滞らないようにするためには、業務の属人化を避け、業務を可視化することが必要です。
 自分がどのような業務を行っているかを行うと、ムダな業務、やらなくても問題無い業務などを見つけることもできます。
 これを公開することにより、同僚がやっている業務も分かります。どのようなことで悩み、どのようなことで時間が掛かっているかを知ることで、「助ける」ことが可能になります。

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