「ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み」近藤宣之著には次のような記載があります。
「『人を大切にする経営』の実践こそ、会社を再建・成長させるたったひとつの方法である」
日本国内の中小企業者数は、381万社となっています。この381万社の社長のほとんどが、「自分は社員を大切にしている」と公言していると思います。
間違っても、「自分は人を大切にしていない。人を消耗品のようにこき使っている」とは言わないでしょう。「人を大切にする経営」に、「主語」と「目的語」を加えるとするなら、多くの社長は「自分(社長)」を主語にして考えています。
「社長が、社員を大切にする経営」しかし、主語を「社員」に置き換えると、
「社員が、会社から大切にされている経営」
「社員が、会社から大切にされているという実感が持てる経営」
となります。
従業員を大切にする経営を実践していくうえで、「従業員にとってどうなのか?」という視点をもつことが大切になります。
「顧客視点に立つ」ことが売上げ向上で不可欠なのと同じですね。
社長が一方的に考え、相手に伝わらなかったり、響かなかったら意味がありません。
従業員のために行っている施策などが、本当に従業員にとって有益なのか?
「これ(施策など)って従業員は大切にされていると実感しているかな?」と考えることを習慣に出来るといいと思います。
例えば「有給休暇の取得率が低い」ということを放置している企業は多くあります。
あるいは、部署によって取得率が異なる(取りやすい部署と取りにくい部署がある)こともあります。
このような状況を改善しないこと(放置すること)は従業員は「会社から自分は大切にされている」と実感するか?
優先順位にもとづき、やる・やらないの判断を下すのが一般的でしょう。
施策を導入する場合はいいのですが、「やらない・先に延ばす」と判断した施策は注意しましょう。
従業員の不満を解消し続けることが重要と言えます。
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