個人的にリファラル採用が有効だと思う理由は、「いい職場にする」という目標ができるからです。
友人に紹介するということは、自分の職場に満足しているからでしょう。
最近の若手社員は成長意欲が高いと言われます。自分の成長をサポートしてくれる企業だと感じているのかも知れません。
リファラル採用が成功しているということは、社員が現状に満足し、且つ将来への期待がもてるような企業の証とも言えます。
最近では組織や職務との関係性に基づく自主的貢献意欲であるエンゲージメントが注目されています。
『組織の未来はエンゲージメントで決まる』(新居佳英、松林博文著)ではエンゲージメントのレベル測定について次のように記しています。
”もっとも簡便な方法としては、次のたった1つの質問を聞くだけで診断可能です。「あなたは現在の職場を親しい友人や家族におすすめしたいですか?」この問いに対し、どの程度おすすめしたいかを10点満点で評価してもらいます。そして、回答者全体に占める「推奨者」の割合から、「批判者」の割合を引いた数値がエンゲージメントの度合を示すものとなります”
つまり、エンゲージメントの高さの指標として、自分の職場を友人に勧められるか?があります。逆に言えば、エンゲージメントを高い組織を目指すなら、今の職場をよくすることが大事になるということです。
それでは、いい職場にするにはどうすればいいか?
いい職場とはヒトによって考えは異なります。
それでも共通項はあります。ギャラップ社の有名な「Q12」では次のような質問があり、参考になります。
Q1:職場で自分が何を期待されているのかを知っている
Q2:仕事をうまく行うために必要な材料や道具を与えられている
Q3:職場で最も得意なことをする機会を毎日与えられている
Q4:この7日間のうちに、よい仕事をしたと認められたり、褒められたりした
Q5:上司または職場の誰かが、自分をひとりの人間として気にかけてくれているようだ
Q6:職場の誰かが自分の成長を促してくれる
Q7:職場で自分の意見が尊重されているようだ
Q8:会社の使命や目的が、自分の仕事は重要だと感じさせてくれる
Q9:職場の同僚が真剣に質の高い仕事をしようとしている
Q10:職場に親友がいる
Q11:この6カ月のうちに、職場の誰かが自分の進歩について話してくれた
Q12:この1年のうちに、仕事について学び、成長する機会があった
このような職場になっているか?
一度点検することをお勧めします。
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