ブログ

『問題矮小化する風土』

 多くの企業で人事評価制度があると思います。

 従業員のどのような行動を評価するか?

 評価項目によって従業員がどのように行動するかが決まると言っていいと思います。
 新規契約を獲得することを評価し、それに対して高額の報酬が出るなら、そのような行動となるでしょう。

 逆に評価項目に無い行動をすることには消極的にないやすいものです。

 例えば、管理職に部下を育成することを求めますが、それを評価しない制度をつくったとします。
 そうなると、積極的に部下を育成することのインセンティブが働きません。
 部下の育成には時間が掛かるし、思うようにいなかないことも多々あります。それなら、自分がさっさと仕事をすることの方が楽だと考えるものです。
 その結果、いつまでも部下が育たない職場になります。

 評価制度と賃金がダイレクトにリンクしていることが多いと思います。行動することへのインセンティブを働かせるためには、効果的です。
 しかし、それが行き過ぎると法令違反を甘く考えることになり兼ねません。

 企業風土は様々な要因によって形成されますが、そのひとつに評価制度があります。評価項目によって、企業の考える価値観が分かります。その価値観に沿った行動が、やがて風土とてして定着していきます。

 高評価を得ようとすれば、評価される行動を取るようになります。その積み重ねが風土を形成していきます。

 そして、一度形成された風土を変えるには、時間が掛かります。

 何年もかけて培った価値観を変えるのですから、一瞬に変わることはありません。
 組織メンバー全員に浸透させるのは、企業規模が大きければ大きいほど困難になります。

関連記事

  1. 日本ラグビーの「ワンチーム」という考え方
  2. 『メラビアンの法則』
  3. 売る工夫をしています
  4. コンビニでレジに並ばす決済
  5. 「リファラル採用」
  6. 『目標より、目的が大事』
  7. 『通勤は新幹線』
  8. 『セブン、「残業代未払い」』

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP