高年齢者雇用安定法では、定年年齢の下限を定めています。
現在「60歳」です。
これを下回る年齢を定めることは出来ません。
定年制を導入する企業は、最も低くても60歳になっています。
それに加え、65歳までの雇用確保措置が義務づけられています。
その結果、多くの企業では「60歳定年、65歳までの再雇用制度」を導入しています。
もちろん上限年齢はありませんし、定年制を導入しないことも出来ます。
この60歳定年は、1986年に努力義務化され、その後1998年に完全義務化されました。
1998年と言えば平成10年です。
今から20年前です。それまでは、55歳定年だったわけです。
今年54歳になった身としては、20年前なら定年退職間近という年齢になっていることに驚きを覚えます。
これから20年を考えれば、定年年齢が何歳になっているかは興味津々です。
65歳は当然として、70歳、75歳になっているかも知れません。
75歳にするのであれば、一層のこと定年制が廃止(禁止)になっているかも知れません。
ただ、定年制が無くなると「いつまで働けばいいのか」と誰もが思うでしょう。
退職する年齢を自分自身で決めることになるわけですから。
もしそうなるなら、「85歳定年」という一応のゴールをつくったらどうでしょうか?
多くの人は、85歳の定年前には自ら辞めようと考えるでしょう。
自分で決めることが出来なくても85歳というゴールがあれば、そこまで頑張ろうという気持ちにもなります。
私は趣味でマラソンをやりますが、42.195km先に「ゴール」があるから頑張れるのです。
一生涯働く気持ちがあるにせよ、目安としてのゴールがあるといいと思います。
ゴールに到達したあと、再度続けるかどうかを考えればいいと思います。
今働いている現役世代は「早く引退したい」と思うでしょう。
今引退している人は「働きたい」と思っています。
ないものねだり、隣の芝生は青く見える、という状態にあるようです。
きっと働ける状態(健康や身の回りの環境など)であれば、いつまでも働けるといいのでしょう。
高齢者で元気な人って皆働いているように思います。
働き続けるには、考え方の柔軟性、絶え間ない能力開発への意欲が不可欠です。
色々なことに好奇心をもつこと、自分の価値観ですぐに否定しない、といったことが大事になりそうです。
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